2016年2月5日金曜日

わだつみの声・日本戦没学生記念会(2月1日)


 ついに、わだつみのこえ記念館をお尋ねする事ができた。

それは本郷にある東大の赤門前をすこし入ったところにあった。何故もっと早い時期にくることができなかったのかと後悔の思いがある。この記念館を立ち上げようと努力されておられた山下 肇先生からお聞きしながらあわただしさにまぎれていたのだろうか、、、わだつみの会記念館の初代館長であられた山下先生は2008年になくなられたのであった。

 先生との出会いはケーテコルヴィッツ展を通してだった。ドイツの女流画家ケーテは近代ドイツの生んだ最も秀でた画家の1人であり私は事情の許す限りケーテの版画や素描を紹介する事に勤めた。山下先生はいつも笑顔を絶やさず優しい方で私の仕事をはげましてくださった。物知りの友人、正岡さんが山下先生のことをよく知っていて高名などイツ文学者だよ、と教えてくれた。

 日本戦没学生の手記 「きけ わだつみのこえ」の刊行から57年、『戦没学生の遺書に見る15年戦争』の上梓から43年、この2冊の本は学徒出陣してついに還らなかった若者達の遺言として読み次がれ、彼らの死の意味を読者にといつずけてきましたーごあいさつ文のはじめの文章である。2006121アジア、太平洋戦争における日本の戦没学生を中心に戦争犠牲者に関する資料を広く収集して展示している。

 

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