2015年5月2日土曜日

竹田鎮三郎・ メキシコに架けたアートの橋 ( 岡本太郎「明日の神話」を支えた画家 )

 4月24日、川崎市にある岡本太郎美術館でのレセプシオンに参加した。
竹田さんがメキシコから来られるとのことでお会いしたいとおもつた。駅前からバスに乗り降りたところから歩き始めたが素晴らしい杉の木立が天にも届けと高く育ち木漏れ日がきらきらと降り注ぐさまはおとぎの国に来たようにも思えた。川崎市生田緑地、、、というようだ。
 竹田さんはメキシコに渡り画家として多くの足跡を残した岐阜県瀬戸出身の北川民次に影響を受け、東京芸大を卒業しその後1963年にメキシコにわたりしばらくメキシコシテイにいたのち、オアハカ州に移り今日までオアハカを拠点として歩みつずけている。
 竹田さんの作品は文明から背をむけた原始の形があり力強く、大地と太陽のにおいを私は感じる。メキシコ先住民の祭りを訪ね歩き先住民の生活やメキシコ人の原始の魂を求めて農民を描くようになった。
 昨年12月に私の画廊で ”祈りに寄せて ”という展覧会を企画した。竹田さんの大作、「奉納花」を展示した。祭りをテーマにした作品である。
 メキシコにお盆の季節が来ました。女たちはマリーゴールドの花を馬に乗せて市場へ、そして人々は山吹色の花で祭壇を飾ります。ご先祖さまとのひとときを家族と共に過ごすのです。「竹田鎮三郎」
 レセプシオンは感激の連続だつた。メキシコ駐日大使カルロス・フェルナンド・アルマダ・ロペス氏の挨拶も竹田さんに対する感謝と真意に溢れていたし、竹田さんが教鞭をとつておられたオアハカ州立自治ベニート・ファレス大学の総長であるエドワルド・マルチネス・エルメス氏のスピーチも多くの生徒が竹田さんの指導で画家として成長していくさまを語っておられたし、竹田さんに対する感謝にあふれていた。5人の生徒が来日し、作品が展示されている。
 私はメキシコシテイに縁があり8回訪問する機会があつたが残念にもオアハカ州に行くチャンスがなかつた。展覧会は7月5日まで。


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